室欄・白滝記その40~審査と大学~
合気道部では年2回審査が行われる。
1年生で5級、4級。2年生で3級、2級。3年生で1級、初段。
一般的に初段を取ると袴をはける(女子は3級から)のだが、合気道部では幹部になってからはく
。
初段を取る頃には幹部を引退してしまうからだ。
その後は稽古量と実力次第で二段の審査を受けられる。
ちなみに、戸田先生の審査方法は本部道場の定めた規定に従うことなく、戸田先生のひらめきによって行われる。
つまりどんな技をやれと言われるか予想がつかない。
まさに普段の稽古量がものをいう。
と思いきや、普段稽古してない技までひらめいちゃうので、審査当日になって初めての技をやる羽目になったりする。
当然、稽古してないのでできません。
その、「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤している段階をも先生は見ているのだ。多分。
私の代で二段の審査を受け、昇段したのは私とアネゴだけだった。
特に私の出席率は一番であった。
それもそのはず、だって学校に行っていなかったのだから。
私は親に言われるまま、成り行きまかせで入学しただけで、工業なんぞこれっぽっちも興味がなかった。
でも、何とかなるだろうと思っていたが、なるわけがない。
そもそも入試だって英語と倫理の成績が良くて入れたようなもので、理系教科は平均で半分取れたかどうかであった。
おまけに寮では飲んだくれてるか、遊んでるかのどちらか。
二日酔いで試験をすっぽかしたこともあった。
どうにもならないので一時期休学し、これも修行のうちだと復学したが、2ヶ月で挫折した。
教科書を見ると頭痛がする。何一つ理解できない。
私は退学を決意した。
« 室欄・白滝記その39~白滝合宿②~ | トップページ | 室欄・白滝記その41~寮の追いコン~ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント