武産合氣!!
タイトルは「たけむすあいき」と読みます。合氣道を知らない人のために一応。
で、こんなタイトルにしておいてなんですが、武産合氣って何?と聞かれても、私はうまく答えられません。
ただ、私は何かを産み出す合氣道と解釈しています。
それはやっぱり技として生まれることが多いです。私の場合。
開祖の言葉をまとめた同名の本がありますが、あいきのまなびやでは、稽古前にこれを朗読しています。
その54ページには、こう書かれています。
「武産合氣とは、自己の魂が、心身によって科学されて出てくるものである。
だから神代からの歴史を、自己の想念の内に吸収せねばならない。
誠によって吸収して皆の行なえるように、この世に現わしてゆかなければならないのである。
これは至誠のご奉公である。」
この言葉がその日の私にすーっと入って来ました。
その日はある出来事にインスパイアされた稽古を行うつもりでした。
ただただ、自分の中から湧いてくる技にまかせて。
つまり、私なりの武産合氣スタイルです。
まずは肩甲骨を意識した稽古。
肩を柔らかくグルグル回しながら、次々と閃きのままに技を行っていきます。
どんどん肩が軽くなる。肩甲骨は健康の骨ですね。
そして、道場長からヒントを得た技を試すことにしました。
うちの道場長(2歳の息子)、現在反抗期のまっただ中であります。
その息子を見て、氣づかされたのが、大人は幼児のように純粋に全力で「いやだ!」と言えないということ。
もしも、息子のように声を出しながら、肩を柔らかく使って、掴まれた腕をふりほどけたらどんなに氣持ちがいいだろう。
早速、自衛官の男性に諸手で掴ませる。
ところが、私のイメージした通りに技がかからない。
そこで、さらに駄々をこねる子どもをイメージして技を行うと、私の体は後ろにひっくり返っていました。
そして、自衛官は飛んでいってしまいました。
これが、私の産み出した新技、その名もズバリ「いやだ投げ」(笑)。
武道的に分類すると、いわゆる捨て身技です。柔道で言う巴投げみたいなやつです。
相手にもぐるように体を沈ませる動作と、肩の動きを組み合わせているだけです。
すでにどこかにある技かもしれません。
しかし、合氣道ではこの手の技はあまり見たことがありません。
しかも、今までになかった発想で、自然に出てきたのです。
自由稽古の際に、普段やらないような技が、ふっと湧いて出ることは過去にもありましたが、この技は新鮮な驚きと感動をもって「武産」されたのです。
本当に道場長からは学ぶことがたくさんあります。ありがとうございます。
ちなみにこの技、会員達にはどう映ったのかというと・・・
特に女性初心者が、「氣持ちいい!!」と楽しみながら稽古してました(笑)。
心身が解放されるんだそうです。
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