輝きを信じる指導
合氣道は難しい・・・
私が習い始めた時もそう思ったし、そう思って習っている人は多いと思う。
指導者たちもそう感じていて、どうやって合氣道を伝えようか試行錯誤しているように見える。
それは合氣道に限らない。あらゆる習い事は「最初はできなくて当たり前」というイメージから始まっていないだろうか。
はたして、合氣道はそんなに難しいのか?
指導者のその思い込みが、習う側の可能性を封じ込めているのではないか。
技は誰の中にもすでにあるのではないだろうか。
そんなことを考えて、先日は試しにややハードル高め(と今まで思っていた)稽古を行いました。
それは、連続して打ち込んでくる相手を密着状態でさばき続けるというもの。
それだけではなく、自己の中から技が湧き出たタイミングで、その技をかけて相手を投げるというものでした。
イタリアの友人に教わった稽古法でした。
「これをできるようになってもらいます」と言って、手本を示した段階では「無理だ」と思った会員もいたそうです。
それもそのはず、当日の参加者は上が4級、下は稽古2日目という状況。
そこで、私は皆さんの輝き(可能性)を信じて、すでにできる状態をイメージ。
仮にAさんという方の現状がver.1.0だとしたら、ver.3.0くらいにグレードアップした状態をイメージして、Aさんver.3.0相手に指導するようにしました。
結果、全員が私の設定した水準をクリア!
技はすでに自己の内にあるものだと認識していただけたと思います。
普段の型稽古は、すでに皆さんの内にある技に、手順や名前を付ける作業なのかもしれません。
型にはめる前に、各々の輝きを信じる。今後もそれを意識して指導しようと思いました。
ちなみに、この日朗読した「武産合氣」にはこんなことが書いてありました。
「武にしましても誰にもわからないものが私にどうしてわかったのか、どこから尋ねあてたのか?私はあらゆる流儀を尋ねあたりましたが、人間の作った流儀のどこにもそれは見当たりませんでした。ではどこにあったのか、すべては自分にあったのです。」P73
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